保育士が転職活動を始めるにはいつが最適?転職におすすめの時期や進め方とは

公開日:2023/07/15   最終更新日:2023/10/06

転職したいと思ったときにすぐ転職活動をするべき、と思うのはどうやら間違いのようです。保育士の転職活動には適したタイミングというものがあり、そのタイミングを外さないことでスムーズに働き始めることができ、周囲に迷惑をかけることも避けられます。保育士の転職活動はいつが最適なのか、くわしく解説しましょう。

保育士が転職するのに最適な時期は?

転職するのに最適なのは4月です。保育士が有利な転職をしたいのなら、保育士の求人がたくさん出てくる時期を狙うのがよいでしょう。多くの求人を比較検討し、その中から自分の条件により近い保育園を見つけることができるからです。

具体的には1月から3月にかけて、この時期にもっとも多くの保育士求人が出てくる傾向があります。この時期の求人は、保育園が4月採用に向けて募集するものなので、転職に最適な時期が4月ということになります。

なぜ1月から3月に保育士求人が多いの?

保育園も、新年度は4月から始まります。つまり、4月の新年度に向けて保育園は1月から3月に採用活動を活発に行うのです。4月から翌年の3月までが1年度になりますが、その1年間はクラスの担任保育士や園児が変更されることがないのが一般的です。

新年度がスタートする4月に合わせ、遅くとも3月までには保育士を採用したいということでこのタイミングになり、転職した保育士も新しい保育園で4月からスムーズに働き始めることができるでしょう。

これまで勤務していた園に配慮することも大切

クラス担任の保育士なら、年度の途中で転職してしまえば子どもたちも寂しがり、担任が変わることで気持ちが不安定になるかもしれません。また、子どもだけでなく担任が代わるのは保護者にとっても不安になるはずです。

これまでお世話になった園、慕ってくれた子どもたち、信頼してくれた保護者にも配慮するため、区切りの良い3月まで勤務して新しい勤務先に移るのは4月を待つのがベストでしょう。

なぜ9月がおすすめ?転職活動を始めるのに最適とされる理由

転職に最適な時期は4月なのですが、転職活動を始めるのは前年度の9月から始めるのがおすすめです。そんなに前から?求人は翌年の1月から3月が多いのに、と思うかもしれません。

実は、保育園の採用活動は4月の採用に向け、前年の9月から10月頃にスタートさせることが多いのです。実際、次の年度の人事面談もこの頃に行われています。つまり、求人がたくさん出される春になってからでは、転職市場に乗り遅れる可能性があるということです。

じっくりと転職活動に取り組むこともできる

いくら求人が多くても、その中から自分に条件にぴったりの保育士求人を見つけることは簡単ではありません。4月に新しい保育園で勤務をスタートさせるため、ギリギリになってから転職活動をしても焦って妥協してしまう可能性もあります。

数多くある保育士求人を比較し、検討する時間を持つことが後悔しない転職につながるでしょう。ですから、ゆとりを持ちじっくりと時間をかけて転職活動を行えるように、前年度の9月から取り組むのがおすすめということになります。

求人票や求人サイトをチェックするだけでなく、気になった園の情報を集め実際に見学に出かけるなど、時間をかけて行いましょう。

退職する際の注意点も解説!

退職する際も、社会人として恥ずかしくないようにマナーを守ることを忘れてはいけません。退職したいと伝えるのが辞めたい日の前日、ということはあってはならないでしょう。

転職することを決めたら、勤務している職場の上司に退職する意思を伝えますが、その時期と伝え方について見ていきましょう。

退職をいつ伝える?

転職するにあたり、退職することを伝えるのは半年前から遅くとも3か月前には伝えたいものです。法律では退職届を出して2週間が経過すれば退職できると規定していますが、一般の企業でも1か月前までに退職の意思を示すのが望ましいといわれています。

保育士は一般の企業とは違い、1か月前に退職の意思を伝えたのでは遅すぎ、勤務する園に迷惑がかかる可能性が高いです。もし、4月に転職を行うのなら辞めるのは3月末だとすると、遅くとも12月までには退職することを伝えるようにしましょう。

可能なら12月よりも早く、10月頃にしておくのがおすすめです。10月頃になると次の年度のクラス編成などで面談を行う保育園が多いですから、そのタイミングならより園にとっても自分にとっても都合がいいはずです。

どんな方法で伝える?

退職することは、上司に直接対面して伝えるようにします。手軽に電話や、直接伝えるのに抵抗があるからとメールで伝えることはNGです。

ただ、いきなり出向いて退職すると伝えるのではなく、退職する意思を伝えるための時間を設けてもらえるよう、事前に相談したいとメールなどで伝えておくことが大切です。

やむを得ない事情があり、どうしても職場まで行くことができない場合や、上司が忙しくて時間をつくれない場合もあるかもしれません。そのような場合は、退職を伝えることを遅らせるのではなく電話かメールで伝えるようにしてください。

ただし、伝える内容は落ち度がないように、退職することとその時期はしっかり伝え失礼のないような対応を心がけましょう。

まとめ

保育士の求人が多く出されるのは1月から3月ですが、転職活動をスタートさせるなら前年の9月からがおすすめです。この頃になると保育園の採用活動が始まることが多く、出遅れないためにこの時期から始めたいものです。また、早めに活動すればじっくりと転職活動を行うことができますから、より自分にぴったりの職場を探すこともできます。

転職するにあたり前の職場に退職することを伝える必要がありますが、退職を希望する日の半年前くらいから、遅くとも3か月前までに上司に直接会って伝えるようにしてください。

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