保育士の平均給料は?今後の見込みや差がつくポイントも紹介

公開日:2023/07/15  最終更新日:2023/06/13

たくさん動き回る子どもと関わる体力勝負の仕事のわりに給料が安いイメージのある保育士。実際に給料はどれくらいもらえるのでしょうか。平均年収や月収も気になるところです。また、保育士の給料は今後上がっていく見込みはあるのでしょうか。保育士の収入に差がつくポイントなどについてもご紹介していきますね。

保育士の給料は安い?安いと感じられる理由とは

給料が安い!上がらない!と話題になったこともある保育士のお仕事ですが、実際のところどうなのでしょうか。保育士として働く人にとっては、自分の給料は低いのか?他と比べてどうなの?という点も気になりますよね。保育士の給料が安いといわれる理由は一体何なのでしょうか。

保育士になるには国家資格を取得する必要があります。国家資格が必要であるということから、保育士として働くには専門的な知識やそれなりのスキルが必要です。しかし、保育士の仕事をあまり理解していない人などからは子どもと遊んでいるだけでお金がもらえると思われがちなのも事実です。

保育士はたくさんの子どもの命を預かり、健やかな成長を手助けする大変な仕事です。複数の子どもの遊び相手をするのだって容易なことではありません。子どもひとりひとりを観察し、保護者に向けて保育日誌を書き、子どもの様子を報告することも仕事のうちです。

国家資格を必要とする仕事であることや体力勝負であること、保護者とのやり取りや業務内容が意外と多いことから給料が労働に見合わない、割に合わないという声も多いようです。また、売上などの利益がなく国からの補助金と保育料の中から給料が支払われているため、努力やスキルが給料に反映されにくいという点も給料が安いと感じられる理由のひとつです。

保育士の平均的な給料は?今後上がる見込みはあるのか

2020年度の厚生労働省による賃金構造基本統計調査によると、現在の保育士の平均年収はおよそ374万円。月収にするとおよそ25万円、年間賞与等は75万円程度。全職種の平均年収が491万円であることから、他の職業と比べても保育士の給料は安いということがわかります。

また、公務員保育士に比べて民間の保育士は給料が安くなる傾向にあります。保育園の財源は国が定めた公費と保護者が支払う保育料であり、そこから運営費用を引いた残りが保育士の給料となります。そのため、保育士の給料を上げるためには国からの公費を上げるか保育料を上げる必要があるのです。

そこで政府は国からの補助金を増額し、保育士の給料も上げていこうと動き始めています。実際に2017年度から3年間の保育士の給料の平均推移を見ると、少しずつですが給料がアップしていることがわかります。

2017年から2018年にかけては平均年収が約4万円、3年間では約8万円アップしています。少しずつではありますが、保育士の給与、賞与、平均年収額は今後も上がっていくことが期待できるでしょう。

保育士の給料に差がつくポイント

では、保育士の給料に差がつくポイントえおみていきます。

公務員保育士と民間の保育士の違い

ひと口に保育士といっても公務員保育士と民間の保育士では給料が大幅に異なります。たとえば、東京都練馬区が発表した人事行政の運営等の状況の公表によると保育士への支払い実績は年収にして約682万円でした。

全ての公務員保育士の給与が高いとは限りませんが、民間の保育士が一般平均よりも安い給料であるのに比べると公務員保育士のほうが稼げるといえるでしょう。

勤続年数や役職による違い

主任や園長などの役職が就くと基本給が上がったり他に手当がついたりするため給料が多くもらえるのが一般的です。役職に就いていなくても勤続年数が長ければ、経験や年齢とともに給料が上がる傾向にあります。

施設形態による違い

私立や公立による違いはさほど大きくないものの、一般的な私立認可保育園、公立保育園などと認定こども園や事業所内保育の施設などの種類や規模によっても異なるといわれています。

私立認定保育園は補助金がしっかりもらえている、また公立保育園では地方公務員であることなどから他の施設よりも高給である場合が多いです。対して認定こども園や小規模保育施設、事業所内施設で働く保育士の給料は、運営組織が小さく補助金の額がやや低めであることから給料が少し安いとされています。

まとめ

保育士の仕事はただ子どもと遊ぶだけというわけではありません。たくさんの子どもの命を預かり、子どものお世話をしながらもさまざまな業務をこなさなければなりません。大変な仕事内容ですが、その給料は安いと言われ続けているのが現状です。

近年の給料事情によると、大幅なアップとはいかないものの保育士の給料の引き上げがすすんでおり、改善傾向にあることがわかりました。保育士はたくさんの子どもと関わることができるやりがいのあるお仕事です。今後も保育士不足などの事態にならないよう、しっかり労働に見合った給料が見直されることを期待します。

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