保育士は副業OK?求人応募前にチェックすべきポイント

公開日:2025/02/15  

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保育士の仕事はやりがいがある一方で、労働環境や待遇面で課題を抱えているケースも少なくないため、副業を検討する人が増えています。しかし、保育士の副業は必ずしも自由に行えるものではありません。今回は、保育士が副業を行う際に知っておくべきこと、そして、求人応募前に確認するポイントを解説します。

保育士の副業求人応募に関する理由や規定

保育士が副業を検討する理由はさまざまです。

ここでは、保育士でありながら副業求人に応募する人が多い理由や、副業に関する規定内容を紹介します。

副業をしたいと考える理由

ほとんどの場合、生活費の足しにするために収入を増やしたいという理由が挙げられます。

とくに、保育士の給与はほかの職業と比較して低い傾向にあるため、収入を補うために副業を選ぶ人が多いです。また、別の分野で働き、新たなスキルを習得したいと考えている人も少なくありません。

将来のキャリアパスを見据え、別の仕事に挑戦することでキャリアチェンジを図ることもあります。さらに、自分の興味関心のある分野で働き、自己実現を目指すことも副業のひとつの理由です。

副業に関する規定

保育士の副業は、法律で明確に禁止されているわけではありません。

しかし、いくつかの注意点があります。まず、勤務先の就業規則で副業が禁止されている場合、副業を行えません。一部の自治体では、保育士の兼業について許可が必要な場合があります。

労働契約書に副業に関する規定がある場合も、それに従う必要があるでしょう。これらの規定を確認し、遵守することが求められます。

保育士が副業求人応募前にチェックすべきポイント

副業を始める前に、まず、勤務先の就業規則で副業が許可されているかどうかを確認することが重要です。

労働契約書に副業に関する規定があるかどうかも、確認する必要があります。勤務先の自治体で兼業許可が必要な場合は、事前に申請しましょう。副業先の就業規則も確認し、規定に従うことが求められます。

副業による収入には税金がかかる場合があるため、税理士などに相談するのも検討してください。具体的には、20万円以上の年間副収入がある場合には確定申告が必要となります。

住宅ローンや医療費に関する控除を受けたいときや、税金の還付を申請する場合も確定申告をしたほうがよいでしょう。申告には青色申告と白色申告がありますが、副業の場合は白を選択してください。

保育士が副業をする際の注意点

副業は、本業に支障が出ない範囲で行うことが重要です。

副業によって本業の仕事に支障が出てしまうような場合は、避けるべきです。必ず勤務先の許可を得てから副業を始めましょう。労働時間や労働契約に違反しないように注意してください。また、無理のない範囲で副業を行い、健康に十分注意することが必要です。

過度な労働は健康を害する原因となるため、自身の体調を常に気にかけることが求められます。また、保護者や園児に会わないよう勤務地をしっかり選ぶことも大切です。トラブルを避けるためにも、保育園から少し離れた勤務地のエリアを選びましょう。

保育士におすすめの副業

保育士の経験やスキルを活かせる副業として、いくつかの選択肢があります。

ベビーシッター

保育の経験を活かして、家庭で子どもを預かる仕事です。

オンライン家庭教師は、子どもの学習をサポートする仕事で、教育のスキルを活かせます。

ピアノ講師

保育士としてピアノの演奏スキルをもっているひとは、ピアノの講師になるのもおすすめです。

近年ではオンラインレッスンなども充実しているため、働くための選択肢が増えています。子どもにピアノを教える講師なら仕事のスキルも活かせるため、貴重な戦力として重宝されることでしょう。

保育関連のライターや監修者

保育関連のライターは、保育に関する記事やブログを書いたりする仕事です。

資格をもっていることで監修者としての箔がつき、高単価で仕事を受けられるでしょう。

ハンドメイド販売

子どもたちのために手作りの物を作るのがうまいなら、ハンドメイド販売をするのもおすすめです。

手作りの作品を販売する仕事で、クリエイティブな才能を活かせるだけでなく、保育士の仕事をするときにもスキルが役立ちます。

子どもに関するイベントのスタッフ

イベントスタッフとして、子どものイベントのスタッフとして働く仕事もあります。

とくに、託児所があるイベントでの採用率は高くなるため、空き時間を活用しやすくなることが期待できます。

子ども塾の講師

教育に関するスキルが高いなら、子ども向けの塾講師になるのもよいでしょう。

普段から子どもと接している保育士にとって、子ども塾の教師は非常に適している職業です。小さな子どもと接する機会が多い幼児クラスや、小学校への進学を検討する時期にさしかかっている子どもを普段から受け持っているなら、塾の仕事でも児童クラスを受け持つのがおすすめです。

まとめ

保育士の副業は、収入アップやスキルアップなど、さまざまなメリットがあります。しかし、法律や勤務先の規定をしっかりと確認し、無理のない範囲で行うことが大切です。副業を通じて、自身のキャリアを豊かにし、充実した生活を送るためには、計画的かつ慎重に取り組むことが求められます。保育士としての本業をしっかりと維持しながら、副業によって新たな可能性を広げられるように、適切な情報収集と準備を行いましょう。

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