子どもと上手に接するコツとは?子どもの特性を理解しよう!

公開日:2024/07/15  

接し方

子どもとうまく接することができず、悩んでいる保育士さんは意外と多いものです。しかし、子どもの特性を理解し、上手に接するための工夫をすれば子どもとうまくかかわれます。本記事では、子どもとうまく接する方法に焦点を当てて解説をします。今よりももっと、子どもに寄り添った保育がしたい人必見です。

子どもの特性について解説

まずは、子どもと接する上で知っておきたい、子どもの特性を解説します。

危ないものに手をだしやすい

幼児は危険を認識する力が十分ではないため、時には危ないものにも手を伸ばしてしまいます。例えば、熱いストーブや鋭利な刃物などに触れようとする子どもを見たとき、保育士は「ダメ!」と叱ることがあります。

しかし、ただ叱るだけでは、子どもはなぜそれが危険なのかを理解することができません。その結果、同じ行動を繰り返してしまう可能性があります。

感情的に叱ると理解を深められない

子どもとのコミュニケーションでは、感情的にならず冷静に対応することが求められます。感情的に叱ると子どもは恐怖を感じることがあり、理解が深まらないことがあります。逆に、穏やかに説明することで子どもは安心して話を聞くことができ、理解も進みます。

褒めることで良い行動をとるようになる

誉め言葉は、子どもの自己肯定感を高め、良い行動を継続させる動機付けとなります。叱ることばかりでなく良い行動を見逃さずに褒めることで、子どもは自信を持って行動できるようになります。

子どもと上手に接する保育士が工夫していること

子どもとのかかわり方が上手な保育士は、様々な工夫をしながら子どもと接しています。以下に、具体的な工夫とその効果について解説します。

事前に説明する

まず、事前に説明することが挙げられます。子どもは繰り返しの説明を通じて理解を深めます。例えば、危険な場所に登ろうとする赤ちゃんに対して「ここは危ないから登らないでね」という言葉を繰り返し伝えることで、危険を理解させられます。説明を怠ると、子どもは理解できずに同じことを繰り返す可能性があるので、注意が必要です。

約束をする

次に、約束することが効果的です。子どもとのコミュニケーションで、先生と子どもが共通の約束をすることで、子どもの自己管理能力や社会的なルールを学びます。

ただ単に「静かにしてね」と言うのではなく、具体的な活動や理由を説明した後に子どもに約束を促すと、その意識が高まります。そして約束を守った際には、必ず褒めてあげることが大切です。これにより、子どもは自己肯定感を高め、良い行動を維持する動機づけになります。

非言語的コミュニケーションを活用する

非言語的なコミュニケーションの活用も重要です。言葉だけではなく、ジェスチャーや身振り手振りを使って子どもとコミュニケーションすることで、子どもの理解を促進できます。

例えば「シー」と人差し指を唇の前で立てることで静かにするよう促せます。また、ハグや手を握ることで、子どもに安心感を与えることが可能です。

話を最後まで聞く

さらに、話を最後まで聞くことも重要です。忙しさにかまけて子どもの話を途中で遮ってしまうと、彼らの自己表現やコミュニケーション能力が低下する恐れがあります。子どもが話を終えるまでじっくりと耳を傾け、理解しようとする姿勢が大切です。

頭ごなしに叱らない

頭ごなしに叱るのではなく、子どもの行動の背景に興味を持ち、その理由を尋ねることも重要です。叱ることで子どもが何を感じ、何を考えていたのかを理解し、適切な指導やサポートを行えます

積極的に褒める

最後に、積極的に子どもを褒めて認めることがあります。子どもは成長や新しい成果を喜び、その喜びを共有することで自己肯定感を高めます。

日常の中で小さな成功や努力を見逃さず、そのたびに適切な言葉で褒めてあげましょう。そうすることで、子どもの自己評価が向上し、ポジティブな行動が促進されます。

子どもとかかわる際の注意点を紹介

子どもと関わる際に保育士が注意すべきことはいくつかあります。まず、感情的に叱らないことが重要です。子どもが言うことを聞かない場面で感情的になり、ただ怒るだけでは、子どもはその行動がなぜダメなのか理解しません

保育士は根気強く、具体的になぜその行動が問題なのかを説明し、子どもを理解しようとする姿勢が求められます。また、抽象的な言葉を避けることも大切です。例えば「ちょっと待って!」や「早くして!」といった言葉では、子どもにとって具体的な指示が伝わりにくく、混乱を招くことがあります。

代わりに具体的な言葉や数字を使って伝えることで、子どもが理解しやすくなります。「ちょっと」の代わりに「時計の針が6のところまでね」と言うと、子どもにとって明確な指示となります。これらの配慮があることで、保育士は子どもとのコミュニケーションをより効果的に進められるでしょう。

まとめ

子どもとの上手な関わり方を学ぶことは、保育士にとって重要なスキルです。子どもの特性を理解し、感情的にならずに冷静に対応することで、効果的なコミュニケーションが可能になります。具体的な説明や約束を通じて子どもとの理解を深め、非言語的な方法で接することでさらに効果を高めることができます。また、褒め言葉を使って良い行動を肯定し、子どもの自己肯定感を促進することも重要です。このようなアプローチによって、保育士は子どもたちとの信頼関係を築き、成長を支援できます。

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